知っていますか? 有給休暇取得状況の実態
こんにちは、妹子です。今日のテーマは、有給休暇についてです。突然ですが、皆さんは有給休暇についてどのくらい知っていますか?ちなみに兄者は、昔、派遣社員で働いているときに、自分に有給休暇があることすら、知らなかった、ということがあるそうです。
あなたの会社は有給休暇はとれますか?
日本は有給休暇の取得率が低いことが問題になっているくらいですから、有給休暇はあるけど、実際には取れない、という人も多いはずです。そのため、有給休暇が、あることは知っているけど、どんな制度なのか詳しくはよく知らないという人もいるのではないでしょうか。
確かに、どうせ取れないなら、知らなくてもいいかな、と思う人もいるかもしれません。ただ、例えば退職の時はどうでしょうか。普段は一緒に働く人の目もあり、なかなか取得出来ない有給休暇も、退職前に一気に消化することができる会社もあります。(本来はできるのですが、実態に合わせて書くと、このような書き方になってしまいますね)
いつ役に立つかはわかりませんが、有給休暇の仕組みを知って、上手に取得することで、ほんの少しでも得をすることができたらいいと思います。
今回は、妹子の会社の有給休暇取得状況の実態をこっそり紹介します。
妹子の会社の実態
かく言う妹子の勤める会社も、のっぴきならない理由がない場合の有給休暇は取りにくい、といった雰囲気がある感じです。妹子はいわゆる中小企業、年商約130億、従業員数250人くらいの人材サービス業の会社に勤めていますが、妹子の会社での有給休暇取得状況を、実態の参考に書いてみますね。
まず、前提として、「有給休暇を取ってはダメ」と会社で直接言われたことはありません。ただ、こういう時しか取れないんだろうな・・・という空気が漂っていることも確かです。実際、妹子も、妹子と一緒に働く人たちも、なんとなく空気を読んで、最低限でしか有給休暇は取得できていません。リフレッシュに有給休暇?なんですかそれ?状態です。
■夏期休暇は有給休暇を消化できる!
会社全体のお盆休みなどはないため、それぞれが夏の時期に、仕事が回るよう交代で有給休暇を3日取得することが推奨されています。年間で唯一の堂々と有給休暇がとれる時期です。
妹子はたいてい、夏の終わりに土日と合わせて5連休とかにして、埼玉から岐阜の実家に帰省します。妹子の実家は、年中無休の商売をやっているため、お盆に帰ろうが、それ以外で帰ろうが大した差はないので、混み具合が緩和する8月の終わりか9月の初めに休みをもらっています。この日程だと、他の社員とも被らないという利点があります。
他の人は、8月中の毎週金曜日に3回休んで、週四勤務を3週間続けたり、奥さんの休みや、子供とのキャンプや旅行の予定に合わせて取得するなど、ある程度自由に、そして相談しあって日程を組んでいます。
特にお盆は、社員同士、休みたい日の希望が被ることもあるため、話し合ったり、なんとなく既婚者が優先、実家が遠い人が優先になるなど、平和的な解決をはかっているようです。
■病欠で有給休暇をあてる
体調不良で休んだ時や、検査など一日かかる通院の場合は、有給休暇が認められています。通院の場合はあらかじめ予定ができることが多いので、その場合は形式上、上司と相談して日にちを決めて、有給休暇申請書を提出します。また、急な病欠でも、後から有給休暇の申請書を出すことができます。
実のところ、有給休暇を取得しにくい理由として、『休むこと』『仕事に穴が開くこと』『いなくて迷惑がかかること/かけられること』自体を懸念されているように思います。そのため、病気などで休んでしまった分に関して、有給休暇をあてようが、無給の欠勤になろうが、そこ自体は誰もあまり気にしていないように思います。
体調不良はお互い様なので、あまり露骨に嫌な顔はできないけど、有給だろうが無給だろうが、急に休まれて迷惑だなあ、といったところでしょうか。
■忌引きで有給休暇をあてる時がある
妹子のの会社では、就業規則によると、慶弔休暇の中でも、いわゆる「忌引き」で特別に休暇が与えられるのは、亡くなったのが、配偶者の場合と両親の場合のみです。この場合は、特別休暇が最長で5日もらえられるそうです。
それ以外の場合、例えば祖父母や兄弟、そのほか親せきの場合は、有給休暇を使用することになります。遠方まで行かなくてはならない場合もありますので、期間などは形上は上司と相談しながら決めますが、ほとんど自分で決めて報告、それを承認してもらう形になります。
この場合も、社員同士、お互い様、といった意識が働くのか、休むことに対しても、有給休暇をあてることに対しても不満が出ることはありません。
■その他のっぴきならない理由でとりたい有給休暇
それ以外の理由でも、本当は有給休暇を取得したいときがあります。会社によっては、有給休暇を取って、海外旅行に行っている人の話を聞くと、やはりうらやましいです。しかし、私の勤める会社では、なかなかそれはできません。
ですが、勤続10年、これまでに、上記以外の理由でも何度か勇気を出して、有給休暇を取得させてもらいました。若干の罪悪感と、肩身の狭い思いもしましたが、なんとなく許されてきました。そののっぴきならない理由は下記の通りです。
・自分の結婚式の翌日に有給休暇取得
・従姉妹の結婚式の翌日(結婚式自体は休日だったが遠方で夜の披露宴だったため)
・普通自動車免許取得試験(筆記試験が平日のみだった)
・父の心筋梗塞(今はもう元気です)
退職時の有給休暇消化
妹子は経験していませんが、転職などで退職をしていく人たちが、最後に有給休暇を全部使い切って退職していきます。そのため、最終出勤日と退職日が違う日にちになります。退職者なので、重要なのは、いつまでに引き継ぎを終えるかなどで、一緒に働いていた人たちは、最終出勤日の方を気にします。
妹子は、たまたま、所属している部署の全員のタイムカードや有給休暇申請書などを扱う担当なので、本当の退職日を知っている、というだけです。
しかし、例えば有給休暇の残日数が40日ある人が、一か月後の退職を申し出たとします。そして、次の転職先の入社がすでに翌月頭から決まっている場合は、退職日までしか有給休暇を消化することはできません。つまり、この場合は、20日分くらいは諦めることになります。
また、次の会社が決まっていない場合は、有給消化を見越して退職日を定めることもあります。これは、退職が決まった人から聞いた話ではありますが、有給休暇を消化して、残日数が0日になるタイミングでの退職日を上司が提案してくれた、と言っていました。退職の時が一番、有給休暇は消化しやすいのかもしれません。
まとめ
妹子の会社が、有給休暇の取得に対して、どのくらい一般的な会社なのかははかりかねますが、一つの実態の例として紹介しました。
ちなみに妹子は、2年前にインフルエンザにかかって以来は、体調を崩すこともなく、皆勤しています。現在、夏休みをとる前であるこの時期は、妹子の有給休暇の残日数はマックスの40日あります。勤続年数10年なので、有給休暇も、結構な残日数を残っているのです。
そして毎、年に15日以上は、有給休暇を消化できずに消えていっています。有給休暇の残日数は、給与明細に書かれていますが、有効期限を迎えてしまっても、同時に新しくその年の分の有給休暇が付与されるので、あまり気にはなりません。
そんな実態ではありますが、実のところ、妹子の会社が特別になかなか有給休暇が取れない会社、ひどい実態、というふうには思っていません。大手の優良企業でない限り、きっと多くの会社の実態がこれに近いか、もっと有給休暇は取りにくいのではないでしょうか。
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