【職務経歴書の書き方】30代前半で採用の決まった転職用職務経歴書公開

職務経歴書の書き方

職務経歴書大公開

こんにちは、妹子です。今日は、就活で必要なアイテムのひとつ、『職務経歴書』についてです。今から6年程前に就職活動を行っていた人の実際の『職務経歴書』を公開します。

妹子は、当時、その就職活動を個人的に手伝っていました。そして、いかに『職務経歴書』や履歴書を書くかを考え、推敲しました。結果に、何社かは書類審査を通り、内定をいただくこともできた『職務経歴書』です。

ぜひ、就職活動、転職活動を行う方がいらっしゃいましたら、参考にしていただければと思います。

 

目次

職務経歴書の就職活動戦歴

 

この職務経歴書の戦歴は、10社受けて書類審査を6社通過しています。10社全部に同じ職務経歴書を提出したわけではありません。受験した企業によって、自己アピールの内容などは若干書き換えてはいます。

もちろん、書類審査では、職務経歴書だけが大切なわけではありません。年齢や転職回数など、その時点での努力ではどうにもならない部分で落とされることもあります

反対に、どんな書類を送られてきても、全員面接までは行うという方針の会社もあります。そのような会社も、面接官が面接までに、受験者の履歴書や職務経歴書に目を通しておきたくて、1次試験と称して書類審査を行っている企業うもあります。

ですから、この戦歴はあくまで、実績ではありますが目安に考えてもらうのが良いでしょう。

 

就活活動を行った人の特徴

まず、どんな人がその職務経歴書で就職活動をしていたかを紹介します。

名前:●●● パグ男 (仮名)

性別:男

年齢:34歳 (当時)

最終学歴:大学中退

転職回数:8回目

職歴:飲食業界(7社/正社員など)・物流業界(1社/派遣スタッフ)

目指す業界:食品業界

当時の転職市場では、35歳くらいまでが、納得のできる転職先を見つけられる年齢と言われておりました。しかし、それもキャリア採用という華々しい転職の話。ステップアップのための転職のことです。ヘッドハンティングなどでしたら、もう少し年齢が高い場合があるでしょう。
しかし、今回の就職活動は、日雇い派遣スタッフからの就職活動です。フリーターからの就職活動と言い換えてもいいでしょう。
それも、経験のない業界への転職を目指していたわけですから、異業種転職といってもいいでしょう。異業種転職では、今まで職業経験があったとしても、また0からのスタートとなってしまいます。それは、若ければ若いほど有利となります。
つまり、この方の転職は、年齢も転職回数も目指す業界も不利でしかなかったのです。

職務経歴書

 

それでは、職務経歴書を画像で大公開します。個人情報の部分はつぶしてあります。ちなみに次の項目で、要約・職務内容・実績・自己PRはテキストで公開しています。画像では読みにくい場合はそちらも参照してください。

ちなみに、洋菓子製造の工場勤務の求人に応募した時の職務経歴書です。

 

 

職務経歴書(テキスト)

要約

 

大学中退後、イタリアンレストランにて修行、調理技術を学んで参りました。

仕事を続ける中で甲殻類によるアトピー性皮膚炎の症状が出たため、治療を優先させるべく調理の仕事を断念し、物流企業で梱包・包装や入出荷管理の仕事に就いています。

現在体調は回復し、改めて「食」に関わる仕事に復帰したいとの思いが強くなりました。調理職時代に培った食材知識・衛生知識と、現職での配送・物流管理の経験を活かしたいと強く希望しております。

 

職務内容・実績(物流倉庫/派遣)

 

保管型物流センターにて、外資系製薬会社の販促品の梱包・包装業務、入出荷業務全般の作業に従事。少人数で膨大な数の資材を管理する業務に携わる。物流業界におけるヒト・モノ・カネの流れ、完全包装・簡易包装に関する知識等が身につきました。

 

職務内容・実績(飲食業界/社員)

 

将来の独立を目指し、イタリア料理の専門店で修行を重ねました。前菜からデザートまで、すべてのポジションを経験いたしました。常に、正確かつスピーディーな仕事とコミュニケーションを大切に、現場状況を把握しながら業務に取り組んで参りました。また、食に対し、常にアンテナを張り巡らせ、旬の食材が最大限に生きる調理と、季節やイベントごとにお客様のニーズに合ったメニューの提案を心掛けました。

 

自己PR

 

イタリア料理の道は不本意ながら断念しましたが、一生食品に関わり続けたいという強い思いは変わりません。

飲食店では、デザートも任されていました。パティシエ経験のあるシェフの下で洋菓子の基本を学び、お菓子、デザート製造の知識はあります。その後も独学ですがドルチェやブティフールなどを作っていました。また、食材の管理も担当していましたので、衛星に関わる意識は高い方だと思います。

現職では製薬企業の販促品出荷に関わっており、丁寧さと慎重さ、スピードを兼ね備えた仕事が求められ、それには応えられていると思います。

これまで自分が得た知識・経験で、貴社に貢献するチャンスを頂けるのであれば、一生懸命に頑張る覚悟です。

 

職務経歴書のポイント

●大学中退のインパクトを薄めたい

1ページ目の冒頭、名前や生年月日、住所の次に最終学歴を記載しています。履歴書も同時に提出するため、大学中退は、隠したくても隠せない部分でした。職務経歴書には最終学歴は書かないという選択肢もあったのですが、ただでさえ転職回数が多いです。『中退』「退職』が並んでいると、『採用しても続かない人』と見られかねません。

受験する企業が地元にある企業だったため、高校のレベルの事情にも詳しいのではないだろうかと推察。偏差値がかなり高めの高校を卒業していたため、高校名から載せました。そうすることで人事の担当者さんの脳内で、最終学歴の大学中退が、それなりの高校卒、というところに書き換わってほしい、と願いこのような表記にしました。

●飲食業界退職の理由を明確に

 

履歴書に書く職歴での退職は、『一身上の都合により退職』など、細かい理由は書けません。しかし、ただ辞めたくて辞めたわけではなく、やむを得ない事情があっての退職(皮膚の症状)だったため、その部分を、文脈上いかに自然に、言い訳に聞こえないように表現するかを考えました。

 

●多い転職回数に一貫性を強調するためまとめて記載

 

職務内容を記載するのに、テンプレートでは、雇用主が変わるごとに項目を分けて書く必要がありました。しかし、7つの職歴のうちの6つは、同じ飲食業界内での転職でした。

その一貫性を強調するために、会社名の欄に『イタリアンレストラン各店舗』とし、内容をまとめて記載しました。

詳細は、その下に在籍した店舗名や期間、店舗の規模などを記載していきました。ちなみに、この方はとても不遇で、行くところ行くところ数か月でお店がつぶれてしまうという境遇で、転職回数が増えていったようです。

 

●異業種に挑戦する動機を明確に

 

その職歴を踏まえて、なぜこの転職で新しい業界にチャレンジしてみようと思ったのかを書く必要がありました。

コックでの体調不良(皮膚)→治療を優先で物流業界→回復→それでも食品に携わりたい→食品製造を希望

という、整合性のある流れがあったため、それを明確に伝えたく、要約と自己PRを書きました。飲食業界と食品製造業界、業界は違えど、『食』に対する共通の思いをアピールするのが良いと考えました。

 

●今までの職業経験との共通点をアピール

 

採用されるためにはまず、やる気があることが一番だとは思いましたが、0からのスタートをするには年齢が高いので、思いだけでは、採用されるのは難しいのではないか思っていました。

ですから、今までの職歴から、どんな貢献ができそうかを想像して記載しました。幸い『食品』を扱うという大きな共通点があり、職歴の中でも『菓子・デザート』を扱った経験があったことを強調しています。

また、物流倉庫での勤務経験も、工場勤務に役立つ部分があるのではという思いから、同様にアピールをしています。

 

目的をもって職務経歴書を書こう

 

転職活動中の方、就職活動中の方、参考になりましたでしょうか?

職務経歴書は、ただただ職務経歴を羅列するのではなく、アピールしたい内容、これを伝える、という目的を持って仕上げると良いと思います。

特に転職回数が多い方は大変ですが、前向きな理由で何故転職したのか、合理的な理由で何故退職したのかを、文章の流れで自然に書いていくのがいいのではないでしょうか

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この記事を書いた人

岐阜で育ち、名古屋で学び、東京で人材系の会社に就職し、埼玉に嫁ぎ、柔軟な兄とは対照的に、鉄骨並みの頭の固さで現在を生きる30代。妹子。

妹キャラというより、幼少期より身についてしまった奴隷体質で、当ブログの記事執筆と日程管理を担当。日々、兄のケツを叩きながら、自分も兄の奴隷としての才能を発揮。

就職・転職・労働問題を中心に、働くこと、稼ぐこと、節約することを発信していきます!!

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