現金日払いのメリット
こんにちは、妹子です。妹子は、派遣会社で営業所の経理担当をしています。その中で、派遣スタッフに対しての給料の支払も業務の一つです。
アルバイト情報などで、単発や短期の仕事や派遣スタッフの募集の情報に、「現金、日払い」と書いてあることがあります。実は派遣会社によって、お給料の支払い方は様々です。しかし、働いてすぐにお金がもらえるのはメリットです。
派遣会社は、働いてくれる人、即ち「労働力」を確保するために、各社競い合うように、お金の払い方で他の派遣会社と差別化を図って労働者を集めているのです。
今回は、その中で、「現金・日払い」についてのシステムやメリットを紹介します。
現金・日払いのシステム
各派遣会社によって、細かいシステムは異なりますが、短期派遣を行っている代表的な派遣会社のシステムはこんな感じです、といった風に説明していきます。
現金払い
「現金払い」とは、現金受け取りでお給料をもらう方法です。振込みでもらう方法もあり、登録した派遣スタッフの希望で、振込みか現金払いか選べる会社が多いです。中には、現金のみ、振込みのみという会社もあるでしょう。
「現金払い」を選択すると、決められた時間内に派遣会社の事務所に受け取りに来てください、というシステムのところが多いです。決められた時間内というのは、大抵、夕方から夜の時間にかけて設定されている派遣会社が多いです。派遣スタッフは仕事が終わると、給料をもらいにそのまま事務所へと行くことができる場合もあります。
現金を受け取るのに必要なものがある場合がありますので注意してください。代表的なものは、派遣会社のスタッフ証、印鑑、仕事をした際の勤務伝票などです。これは、登録の際などに説明されることが多いので、よく確認しておきましょう。
日払い
「日払い」というのは、給料の締め日が日ごとに設けられているということです。
月払いの仕事をしている場合ですと、例えば、「15日締め、25日払い」ですとか、「月末締め、翌15日払い」という流れで、給料の計算から支払いまでが行われます。これは、「16日~翌15日までの給料を、25日に支払います」とか、「1日から月末までの、その月の給料を翌月の15日に支払います」と言った意味です。
日払いというのは、「1日ごとに締めて、決められた期日に支払います」という意味です。決められた期日、というのは、派遣会社によって異なります。当日払いをしている会社もありますし、翌日払いの会社もあります。
よく勘違いされているのが、「現金受け取り、日払いの当日払い」(毎日締め、当日払い)は、当日分絶対当日取りに来てください、というわけではありません。要は、当日分も支払えるようにしてあります、ということです。
つまり、現金での日払いを選択している人が、給料をもらう側の都合で、週に1回、一週間分をまとめて取りに行く、というのも問題ありません。
もちろん、決められた時間内に、決められた持ち物を持っていくことは大前提です。土日祝日などは現金払いを対応していない派遣会社が多いので、注意が必要です。
その他のシステム
派遣会社により、様々な支払いのシステムを設けています。いくつか紹介します。
●日払いのお給料を、仕事をした翌日に振込で支払い
●当日働いたお給料の70%を、提携しているカード会社から引き出せる
●月払いだが前借制度がある
●申請をすれば、その都度、働いた分までの給料は振込み、または現金で支払ってもらえる。申請しなければ、月に一回の支給。
などです。派遣会社に登録を行う際は、どのような支払いのシステムなのかを、今一度確認するといいでしょう。
現金・日払いを選択している理由
それでは、いままで、2社の派遣会社に勤める妹子が、今までに聞いたことのある「現金・日払い」で働いている理由を紹介します。
●すぐにお金が欲しくて、派遣のバイトをしようと思い登録した
切羽詰っているときは、日払いをやっている派遣会社は心強いです。来週の旅行で使えるお小遣いが欲しい、クリスマスのデート代が欲しいなどの目的があり、月払いの給料日まで待てない、という場合も、支払日を自由に設定できる派遣会社を活用することができますね。
●現金でもらえることが嬉しい
現金でもらったほうが、がんばって働いた実感がわく、という人もいます。
●なんとなく「日払」を選択して「日払」に慣れてしまった
給料の支払い方法を日払いで選択したかったわけではないが、なんとなく説明されるがままに受け取っているうちに、慣れてしまった、というこだわりの無い人もいます。
●節約のため
生活圏にATMがあまりなく、ATMへ行くよりも派遣会社の事務所へ行くほうが都合がよい、という方もいます。また、なかなか平日の昼間にATMや銀行に行くことができず、ATMの時間外やコンビニのATMなどでは引き出し手数料がかかるため、派遣会社の事務所で現金でもらって、引き出し手数料の節約をしている、という人もいます。
●派遣会社が指定している銀行の口座を持っていない
派遣会社によっては、振込口座を指定している場合があります。派遣会社に限らず、例えば飲食店でアルバイトを始める際に「ゆうちょ銀行の口座を作ってください」などといわれることはよくあります。
その金融機関の口座を持っていない、作るのが面倒だと感じた場合、新しく口座を増やしたくないなどの理由で、口座は作らず、振込ではなく現金での受け取りを希望する方もいます。
●勤務先から自宅までの間に事務所がある
帰りに当日分の給料をもらいに行きやすい、という人もいます。派遣で現金払いの場合は、取りに行く先の派遣会社の事務所の立地もポイントになりますね。
派遣会社によっては、派遣先の現場で支払いを行っている会社や、派遣先までの送迎バスの中で支払いを行っている会社もあります。
●すぐには通帳が作れないなんらかの理由がある
住所不定であったり、現住所と身分証の住所が違う方、離婚協議中などで、苗字が中途半端な状態など、個人のなんらかの事情で、通帳が作れないことがあります。そのようなワケアリの方が派遣の登録にいらっしゃることは多いと言えます。
●通帳にお金を入れると大変なことになる
差し押さえがかかっていたり、カードや通帳、銀行印を自分で管理していなかったりで(誰かに取られている?)口座にお金を振り込んで欲しくない、という人もいます。派遣会社で働いていると、想像以上の事態に陥っている人に遭遇する場合もあります。
●もしものときのリスクヘッジ
お金を遣い過ぎてしまった場合や、予定外の出費にそなえて、すぐとりにいけるよう日払いにしておく、という人もいます。
●仕事後に、みんなで来所するのが楽しい
派遣先の工場や倉庫で、一緒に働いている人たちと連れ立って、みんなで一緒にお給料を取りに来るのが楽しい、という方もいます。そういう方たちは、お給料をもらって、そのままみんなで飲みに行くこともあるそうです。
●日銭でのやりくりで、週払いや月払いではもたない
月払いや週払いではもたない、ということで、日銭でのやりくりをしている人もいます。
給料日まであと何日、と考えてやりくりするのが面倒で、財布の中身が少なくなってきたら取りに行く、という人もいます。
●派遣会社の事務所に立ち寄りたい
給料の受け取りを口実に、派遣会社の事務所に顔を出して、社員と話がしたい、という人もいます。
事務所に顔を出して、短期のお仕事でどんな案件があるのかを聞いたり、派遣先で起きたあれこれを話したかったりと、目的はさまざまです。
現金・日払いは意外と大変!?
日雇い派遣が原則禁止になった昨今、「現金・日払い」を行っている派遣会社は、どんどん減っていると言われています。代わりに、インターネットで簡単に振込みができるようになり、翌日振込みや、カード会社と提携した前借サービス(?)のようなシステムを充実させています。
「現金・日払い」は、働いた当日や翌日に、自給×労働時間での給料分と交通費を計算し、所得税を控除、それから、スタッフそれぞれの事情により、住民税や雇用保険料、社会保険料の控除を日割りで控除したり、一か月分で調整したりと、意外と複雑です。
それを、取りに来た派遣スタッフに、それぞれ現金で支払うわけですから、事務所に大金を現金で用意しなくてはなりません。支払いを行う人数によって、1万円札から1円玉まで、それぞれの金種も用意しなくてはなりません。
現金・日払いのメリット
メリットというのは、人によって変わってきます。例えば今すぐお金が欲しい、という人にとって現金払いはメリットです。しかし、お金を貯めたい、でも財布に入っているとつい遣ってしまう、という人は、現金払いはメリットにならないこともあります。
派遣で働くなら、自分に合った支払い方法を行っている派遣会社をリサーチして利用してみるのも選択肢のひとつです。
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