正社員、なかなか決まらないあなたにオススメ人材業界での就職を考える~人材サービス業界で働く~
こんにちは、妹子です。妹子は、人材サービスの会社に就職して今年で10年目になりました。
正直なところ、大手以外は新卒の採用が少なく、中途採用の社員率が高く、そして離職率も高いこの業界で、それでも『継続は力なり』の精神だけで続けてこられた人材業界には、妹子にはそれなりのやりがいとメリットあると思っています。
今日は、そんな人材サービス業界を、妹子ビューで紹介していきたいと思います。
人材サービス業界とは
業種について考えて見ましょう。物流業であれば、『モノを運ぶ仕事』です。製造業であれば、『モノを作る仕事』です。人材業界は、『人材サービス業』という言い方をすることが多いです。
この人材サービス業を端的に表現すると、『「人」と「仕事」をつなぐ仕事』です。人が、就職しよう、転職しよう、パートやアルバイトを始めよう、何か仕事をしようと思い立った時に、たいていの人は、この人材サービス業界にお世話になります。
直接的に、仕事を斡旋してもらうこともあれば、求人媒体を見る、人材サービス会社が運営するサイトを参考にする、など、間接的に接していることもあります。
人材サービス業を生業としている会社は、主に4種類に分類することができます。
人材サービス業/業種紹介①人材派遣
「人材派遣」の紹介をします。仕事を求める労働者を、人手が足りない企業に派遣することで、という形で労働者と企業をつなぐ仕事です。また、労働者への賃金の支払いや、各種保険や有給休暇などの労務管理も行います。そのため、求人、採用にかかるお金や、労務管理にかかる企業の負担を減らします。
人材サービス業/業種紹介②人材紹介
人材紹介の紹介をします。人材紹介も、仕事を求める労働者と、人手が足りない企業とをつなぐ仕事です。こんな仕事がしたい、こんな人材がほしい、というそれぞれのニーズにこたえるマッチングや、正社員への斡旋なども行います。人材派遣では法律上の制限がかかっている業種に対してもアプローチすることができます。
人材サービス業/業種紹介③人材コンサルティング
企業に対して、求人、採用、人件費など、人材にかかわる側面から、様々な紹介や提案を行ったり、業務の代行を行う仕事です。
人材サービス業/業種紹介④求人メディア運営
インターネット上や新聞広告、求人雑誌紙などの求人媒体等で、求人広告を作成したり、自社求人サイトの管理や運営を行う仕事です。
以上、4つに分類はできますが、多くの人材サービス会社は、人材派遣の免許も、人材紹介の免許も両方持っていたり、コンサルタント業務を担いながら、自社の求人媒体を活用していたりと、メインの業務はあるものの、複数の生業を行っている会社が多いです。
これは、自社の強みを生かす差別かを図る企業努力でもありますし、度重なる法改正による規制強化への対応の結果であるとも言えます。
人材サービス業/職種紹介
人材サービス業に就職をして、どんな仕事を任されるかは職種によって変わってきます。会社によって呼び方は変わってきますし、兼任していたり、会社によっては置いていなかったり、アウトソーシングしている場合もありますが、大体が下記の職種です。
人材サービス業/職種紹介①人材コーディネーター
人材コーディネーターとは、求職者や労働者に対して、実際に仕事を紹介を行うことが主業務です。付随して、登録の際のヒアリングや、人材派遣であれば入職してからのフォローアップなども行います。
求職者、労働者の立場に立って話をすることも大切ではありますが、一般企業であり、営業会社ですから、利益も追及しなくてはならない立場でもあります。親身になって人の役に立てる一方で、必ず、売上げや利益も同時に求められます。ただし、売り上げや利益だけを求めすぎても、感情のある「人」を扱っているため、クレームをいただくこともあるでしょう。
面接をしたり、仕事を紹介、斡旋したり、社会保険などを扱う点は、企業の人事部での仕事や、公共の職業安定所の職員と似ている仕事です。しかし、その一つ一つの仕事が、利益に直結するという点が、これらの仕事とは大きく異なる点です。
基本的には内勤となるため、「営業職」に抵抗がある人も、応募がしやすい職種になります。ただし、「人」を扱う仕事のため、営業職と同じくらいのコミュニケーション能力は求められます。人材コーディネーターは。「人」を扱うやりがいと、利益追求を同時に行う難しさ、バランス感覚が求められる職種です。
人材サービス業/職種紹介②人材コンサルタント
得意先企業に対して、どのような人材が欲しいか、というヒアリングをしたり、人材コーディネーターから上がってきた求職者を、得意先企業に売り込む仕事です。人材派遣では、派遣先と派遣スタッフの事前の面接が禁止されています。そのため、間に入る営業職がしっかりヒアリングや説明を行うことが重要になってきます。
人材サービス会社によっては、「人材コンサルタント」という言い方をしたり、「営業」という言い方をしたり様々です。そして、どこからどこまでが、「人材コンサルタント」の分担で、どこまでが「人材コーディネーター」の分担、というのも、その会社によって大きく変わります。
会社によっては、入職した後の派遣スタッフのフォローアップを人材コーディネーターが行う会社もあれば、人材コンサルタント、営業担当が行う場合もあります。
得意先企業と直接話をする仕事になりますので、行動力、営業力、交渉力などが大切になってきます。時には、得意先企業と派遣スタッフの間で、板挟みになってしまうこともあるでしょう。ただし、誠実な対応が求められる営業職ではありますが、この仕事につくのにどうしても必要な資格や経験はありません。
たとえば、医療器具を売っている会社は病院に対して営業をかけますし、調理器具を売っている会社であれば飲食店をもつ会社などが主力得意先となるでしょう。そういう観点では、「人材」の営業はどの企業に対しても需要の可能性がある分野です。
人災サービス会社の営業や人材コンサルタントは、法人営業に挑戦してみたい、という気持ちのある人であれば、たとえ営業経験がなくても挑戦できる職種といえるでしょう。
人材サービス業/職種紹介③総務・経理・一般事務
抱えている派遣スタッフの数が多ければ多いほど、事務作業も増えてきます。人材サービス会社の事務は、多岐に渡ります。派遣スタッフの労務管理を一手に行う必要があるからです。
まず、総務的な仕事としては、派遣スタッフの労務管理があげられます。社会保険や雇用保険への手続き、年末調整や源泉徴収票の発行なども行います。
経理的な仕事としては、会社にもよりますが、日払い、週払い、月払いなど、給料の締めと支払を様々なパターンで行っている会社があります。時には、前払い制度がある会社もあります。その支払いを実際に行っていきます。また、得意先企業に対して、請求書の発行なども行います。
一般事務的な仕事としては、個人情報の管理が挙げられます。派遣元は、派遣登録しているスタッフから、免許証や現住所など、コピーをとらなくてはならないものや、必ず確認しなくてはならない項目がたくさんあります。それらの入力やファイリングも登録者の人数によっては膨大な数となってきます。
これらの事務作業会社によっては、総務・経理・一般事務を分けている場合もありますし、そうでない場合もあるでしょう。事務センターを一か所に設けて、近隣の営業所の労務管理をすべて統括して行っているばあいもあれば、支店ごとに行っている場合もあります。
人材サービス業/職種紹介④コールセンター
人材サービス会社の中には、コールセンター業務を行う部署を持っている会社もあります。中にはすべての電話対応を、コールセンターではなく、営業所で行っている会社もありますし、電話対応を主に行う拠点ではあるが、コールセンターという言い方をしていない会社もあります。
コールセンター業務では、決められた対応を電話できちんと行うことです。例えば、派遣スタッフへの登録の受付を電話で行うコールセンターであれば、名前や生年月日などの個人情報をヒアリングして、正しく入力することが求められますし、面接へ来てもらう日時や場所もきちんと伝えなくてはなりません。
座り作業という利点もありますが、座りっぱなしの作業というのが難点でもあります。
まとめ
人材派遣会社や人材紹介などの人材サービス業界は、高いパソコンスキルを必ずしも必要としていません。そして、応募する時点で持っていると有利になるような特有の資格がない業界です。そのため、誰もが目指しやすい業界と言えるでしょう。
そのなかで、大切なことは、何より「人」が好きでる、と言うことは必須条件となります。そして、得意先企業に対しても、求職者に対しても、派遣スタッフに対しても誠実な対応が求められます。
人材サービス業界に挑戦してみませんか?
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