●長期入院することに…入院費用っていくらかかるの?
こんにちは、妹子です。今日は、長期入院の費用のお話です。
妹子は2019年4月に無事、元気な男の子を出産しました。この長男の妊娠中、妹子は、出産とは別に2度、入院をしています。1回目の入院は、羊水過多の検査入院で、短期の入院でした。そして2回目の入院が、切迫早産で、足掛け3か月、54日間に及ぶ長期の入院生活を余儀なくされたのでした。
短期入院の際の費用についてはこちらの記事にまとめてあります。

入院生活の経過等については、こちらの記事にまとめてあります。





さて、長期入院をすると、費用のこと、一体いくらかかるのか気になりませんか?というわけで、今回は長期入院時の費用と明細を大公開します。また、支払うお金と、免除されるお金、そしてもらえるお金についても考えていきましょう。
●入院費・内訳大公開●
というわけで、まずは費用を公開します。入院中に領収書が月末締めで都度渡され、支払は退院時に一気に会計する形でした。
そして実際にかかった費用がこちらです。

参考資料として、領収書と診療明細の写真をアップしておきます。医療費の明細ってわかりにくいですよね。医療事務に携わっている人ならわかるのかもしれませんが、私にはよくわかりません。。。
ただ、点数制で1点が10円なことと、一連の治療に対して『包括』と言って、ざっくりとした説明ですが『おまとめ機能』があ、という程度の知識しかありませんので、解説は出来ません。ですので、明細を見て、わかる人は参考にしてください。
さて、この中での内訳ですが、医療費と医療費以外に分けることができます。医療費以外とは、食事代やパジャマ代のことです。その内訳は、月ごとに下記の通りです。
1月(1月25日~1月31日・7日間)医療費65,000円 医療費以外9,230円
2月(2月1日~2月28日・28日間)医療費84,190円 医療費以外39,680円
3月(3月1日~3月19日・19日間)医療費81,790円 医療費以外26,630円
合計54日間 30万6520円 医療費23万980円 医療費以外7万5540円
この医療費の部分ですが、7日間の入院の1月と、4倍である28日間入院していた2月で、そんなに差がないと思いませんか?医療費以外の金額は、日数の差の通り、おおよそ4倍の差額があるのに対して、医療費の金額の差に開きはありません。
というのも、健康保険の制度で、所得に応じて月ごとに支払う医療費の自己負担の金額上限が決まる制度を利用しているからです。このありがたい制度は、『高額療養費制度』と言います。
では、高額療養費制度について確認していきましょう。
●高額療養費制度●
高額療養費制度とは、健康保険に手続きをすれば、1か月の医療費の中で、病院の窓口で支払う金額の上限がつくという制度です。
制度の詳細や手続きの仕方は、こちらの記事にまとめましたので、ご覧ください。

●医療費以外にかかる費用●
入院していると、お金がかかってくるのは、医療費だけではありません。医療費以外にもお金がかかります。それでは、どんなことにお金がかかっているのか、ひとつひとつ見ていきましょう。
・食事代
病院によって金額の違いがあると思いますが、私が入院した病院では、自己負担額は1食460円。1日3食なので、1日1380円の食費がかかります。
病院では、準備しなくても食事が出てくるので、非常に楽ちんです。入院していなくても食費はかかるので、この金額は私はそんなに高いとは感じませんでした。でも、ひと月まるっと入院した2月は、食費だけで3万8640円かかっていると考えると、積もり積もって大きな金額になることを実感しました。
・パジャマ代
私の入院した病院では、1日70円×入院日数でパジャマ代がかかります。パジャマは借りなくてもよくて、自分のパジャマを持ってきてもよいのです。しかし、私は歩行禁止で自分でシャワーを浴びることも、院内のコインランドリーに行くことも禁止されていました。毎日誰かがお見舞いに来てくれるわけでもありませんでした。シャワーを毎日浴びれない中、何日も同じパジャマは嫌だと思い、病院のパジャマを借りることにしました。
・差額ベット代
差額ベット代とは、本人が通常の大部屋ではなく、個室などの特別な環境を希望した場合に、ベット代が徴収されます。
病院によって呼び方や金額設定に違いがあり、個室や準個室、特別室など、部屋のランクによって使用料が異なります。シャワーやトイレが部屋についている場合もあります。また、窓際と廊下側とで金額が違う病院もあります。
ちなみに私の入院した病院は、市立病院でしたので、市民と市民外で負担する差額ベット代に使用料金の差がありました。
私も、入院中の7日間ほど、治療の都合で個室に入れられてしまいましたが、私が希望していたわけではなかったので、差額ベット代はかかりませんでした。
・その他
入院していると、それ以外にもお金がかかります。
病院内に自動販売機やコンビニがあり、必要な物を調達することができます。病院にいると喉が渇くので、私はよく、水を買ってきてもらっていました。
それから、コインランドリー代。パジャマは病院に借りていましたが、下着やタオルは週に1回、主人に来てもらい、院内のコインランドリーで洗濯をしてもらっていました。
テレビ視聴代。ベッドの脇にテレビはあるのですが、視聴するにはテレビカードを買わなければなりませんでした。私はポケットWi-FiやPCを持っていっていたので、テレビは視聴しませんが、テレビの下の冷蔵庫を冷やすのにもテレビカードが必要でした。冷蔵庫を冷やすには、24時間毎に100円かかります。
●免除されるお金・もらえるお金●
長期入院すると、たくさんお金がかかります。高額療養費制度を利用して、月毎の上限額以上の支払いを免除してもらう以外にも、もらえるお金がある場合があります。
・傷病手当金
傷病手当金とは、怪我や病気で休業した際の生活保障となる健康保険の制度です。勤務先の健康保険に加入していて、怪我や病気で4日以上休業した場合、4日目以降から、1日分の給料の3分の2相当額をもらうことができます。
入院した理由が切迫早産だった私も、もちろん申請、そしてお金を受け取ることができました。
申請は書類を入手して、病院側が記入する内容と、自分が記入する内容と、勤務先に記入してもらう内容があります。病院側の記入欄と自分の記入欄をすべて整えて、勤務先に提出すればあとは対応してもらえる流れです。
実際の申請の仕方や、金額の計算の仕方、かかった期間などは、いずれ記事にしていきたいと思います。
・保険
任意の医療保険に加入していませんか?
例えば、入院1日5000円とかのよくある保険に入っていたら、54日間の入院で27万円、保険でおりていた可能性があります。すると、持ち出しは3万6千円くらいです。
また、よくある保険商品の女性特約で、女性特有の病気などの場合は、入院1日5000円にプラス1日5000円とかの保険に入っていると、入院して黒字になるということも可能だったわけです。
実は妹子は、医療保険未加入でしたので、この長期入院を機に、医療保険を検討し始めました。
●確定申告●
確定申告で医療費控除を行うと、金額に応じて支払った所得税の還付を受けることができます。これは、家族分の医療費をまとめることができます。今年、私は休職してしまったので、所得税はありません。ですから、来年3月に、主人の確定申告で医療費控除を行う予定です。
医療費控除とは、医療費での持ち出しが年間10万を超えたときに使える制度です。健康保険や医療保険などで免除されたり、もらったお金と10万円を差し引いた金額を所得から控除することができます。
・所得 300万円
・医療費 50万円
・保険の受取額 20万円
30万円-10万円=20万円
所得300万円から、20万円が控除される。
つまり、もともと300万円で算出して支払った所得税から、医療費控除をした280万円で所得税を再計算してもらうことができ、再計算後の差額が還付されるわけです。
我が家の場合、今回の入院以外にも、出産での入院や、歯医者、腰痛での通院の医療費もかかっています。今から、医療費の領収書をひとつのクリアファイルにまとめています。
●まとめ●
長期入院している間、ふとベットの上で、一体今、いくらくらいの医療費になっているのだろう、退院時の会計が怖いな、と思ったことがありました。パソコンで長期入院患者のブログやキュレーションサイトなどを見てみましたが、実際の金額を公開しているサイトは見当たりませんでした。
そんな時に、参考になる記事が一つでもあればと思い、公開させていただきました。病院によっても、病状や治療内容によっても違いはあると思いますが、大体の指針になれば幸いです。
そして、長期入院はかかるお金ばかりではありません。申請すれば、免除されるお金、戻って来るお金、もらえるお金もあるのです。私も今回の入院で初めて知ったこともありました。ぜひ参考にしてください。
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